いい夫婦

今日１１月２２日は「いい夫婦」の日
奇しくもこの日は母の１周忌命日

あれから１年、あのときのことが思い出される
毎年の恒例行事で娘夫婦たちとリンゴ狩りへ駒ケ根へ
いっぱいのリンゴの収穫で疲れ切って家族全員寝入っていた

深夜１時頃玄関のチャイムが・・・
ドアを開けると甥っ子が早口で「おばあちゃんが死んじゃった！」と・・・
何度か電話をしたらしいが、寝入って誰もその電話に気が付かなかった

急いで西山町の休日診療所へ
当時母はそこの施設でお世話になっていた
急いでナースステーションに行くと姉が付き添っていた
父もそうだったけど母にも死に目に会えなかった自分を悔やんだ

脳梗塞を発病して５年間は自宅で闘病生活、残りの５年間は施設を巡って一生を終えた
海軍の軍隊上がりの厳しい父に仕え、４人の子供を育て、慣れない農業の仕事をして私達を育ててくれた母に
感謝せずにはいられない。

父と母はいい夫婦だったのだろうか・・・
父に対して何一つ口答えせず黙って仕えてきた母に時にはもどかしさを感じた
長年の間に学んだ母の業だったのか？
晩年はそんな父も丸くなり、よく母と海外旅行や老人クラブの旅行に出かけた
母は子供のころから踊りを習い、旅行の余興ではよく披露していたらしい
そんな母を父はカメラで撮ってはアルバムに貼っていた
きっと自慢の妻だったんだろう

１１月２２日・・・毎年母のことを思い浮かべるに違いない
ありがとう、お母さん
安らかに眠ってください。